早朝のクリニャンクール散歩。
まだ人影もまばらに、それぞれのお店も開店前の、
まったりとしたひと時。
店主たちは、朝の一杯のカフェとその日のアンティーク情報交換に、
カフェのテラス席でのんびりお寛ぎ♪
硝子越しに望む気になるアンティークを横目に、
お値段を見て、
「そのうち、いつかね・・・」
と思いつつ、その何時かはいつなのかしら?
どこかの雑誌の1ページを切り取ったみたいな、
何も計算されていない配置なのに、何故か妙に様になっているアンティークたち。
計算されていないことこそ、偶然のその一瞬が蚤の市の醍醐味と思う。
手が無くなってしまった人形に
目が取れてしまった熊のぬいぐるみ。
どれもが完全でなくて、この状態から何かを想像できたそのときに、
「あ、連れて帰ろうかしら・・・」
と呟く瞬間。
例えば、そのアンティークに100年の歴史があったとしても、
その全ての時を、一人の人間と過ごしたのではないかもしれない。
とある時期には、大切に大切にされていたこともあれば、
屋根裏部屋に放り込まれて、埃まみれになった時期もあり、
そして、また屋根裏部屋から飛び出して、
手を掛けて、心を掛けて
優しい人間の元で時を重ねたのかもしれない。
「黙っていて、何も知らないふりをしているけれど、
本当は言いたいこと色々あるのでしょう? 熊さん!」
すっとんきょんなお顔を見て、つい話しかけたくなる私です^^
半世紀も時が止まっているのかしら・・・と思う、
まさにむか~しのクリニャンクールそのままのスタンド。
一体どなたが、これを買うの?
と思うようなモノで溢れた店内を
それでも何かあるのかしら?と隈なく眺めていたら、
目の前のアンティークの山の中に、店主もまみれていて、
ぎょっとした瞬間でした。
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Chevalier Charmant Paris
(シュヴァリエ・シャルマン・パリ店)
Deco Belge(デコ・ベルジュ) web shop
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email: info@decobelge.com
Marche Vernaison a Paris
No’77 Allee4
99 rue des Rosiers
93400 Saint-Ouen
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