ベルギーのリセでは、ギャルソンもフィーユも関係なくお裁縫の時間があり、彼らの手仕事たちが今に伝わりますが、それらは只単に授業の一環として制作していたものと思っていました。

学校によって、制作したものは異なるのですが、ミュゼにあったものはちょっぴりスペシャルなものが展示されておりましたよ^^

見事に作りこまれたドールドレス。デザインの可愛らしさ、美的センス抜群です!

ひし形のマス目の中は全て異なるステッチが施されていて、緻密な手作業に、学校の授業ながらも、丁寧な技に見入ってしまいます。


我が家にもありますが、手回しの小さなミシン。息子は実用してシャツを作っておりました。時間かかりましたけれど・・・^^

圧巻はこちら~!

なんと引出まで手作りで、その中に綺麗に納められた収納サンプル。素敵なアイディアにときめきました♪

独創的なアイディアに脱帽です。

中に納められている手仕事たちも可愛らしく、小さなモチーフが沢山たくさん作られています。まさにミュゼ級の手仕事ですね^^、
ところで、前述の学校の授業は、これらの小さなサンプルづくりを制作したらお仕舞ではなかったのですって。
これらを持って、就職先に出向き、自分の仕事ぶりをアピールするために活用していた。つまり就職活動の一環として制作されたものだったのです。
どれだけ丁寧な仕事をするのか、どれだけ根気あることができるのか、どれだけ美的センスがあるのか、どれだけアイディア満載なのか・・・小さな手仕事から様々なことが伝わり、まさに打ってつけのアピール素材だったのでしょう。
こんなに素敵なサンプルを見せられてしまったら、即採用だったのでしょう^^
ただのサンプルづくりだと思っていたのですが、就職活動にしっかりと生かされている手仕事であったとは知らず、そのような背景を知れば、サンプルを見る目もまた違って、作り手の思いを想像しながら楽しめるアンティークとなりました。

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