関東平野ほどの小さな国・ベルギーは
まさにお伽の国といった素敵な町がたくさん眠ります。
端から端まで車で2時間。
日帰りでどこでも行かれてしまう便利な国ベルギーですが、
地域により3つの言語を話し、その上、お互いが非常に仲が悪いといった
悲しい現実もあります。
私と一緒になる前の主人は
幼少時以来、フランドル地方に足を踏み入れることは殆ど無く、
同じベルギー国民のはずですが、
フラマン人(フランドル地方に住むベルギー人)の友人はおりませんでした。
と言いましても、
おじいちゃまはフラマン人です。
このいがみ合いの歴史は根深くて、
内情を良く知るようになった私も、
政府のワロン地方とフランドル地方への税金の掛け方を始め、
生活のあらゆる面でワロンは理不尽な扱いを受けているので、
今ではワロンの人たちの気持ちが痛い程理解できるようになりました。
例えば、国鉄が新しい列車を導入する場合、
必ずフランドルにしか導入しません。
ワロンはいつまで経っても、らくがきだらけの汚い列車です。
普通あり得ませんよね。
ここまで露骨な贔屓って。
今年から導入された4WD車に対しての税金もしかり。
フランドルよりも10万円も高い税金を払わねばならない可哀想なワロン。
日本からパジェロをいつか持ってこようかしら・・・
なんて悠長に考えていた思惑もばっさり切られました。
私も重税に苦しみましたしね・・・。
こんなわけで、ワロンに住むベルギー人(ワロニー)は
絶対にフランドルに足を踏み入れないと頑なに拒否している方、
実は非常に多いのが現状です。
お伽の国・ベルギーは
実は心がばらばらの悲しい国でもありました。
さて、このような現状もあって、
「休日にどこに行く??」
となったときに、基本ワロン地方のどこかに・・・
というのが前提ですので、出かける場所も限られてしまうのですが、
こちらはワロン地方の観光名所。
岩から生まれた町・ゲント。
小さく見える車と対比して、どれ程大きな岩か
ご想像できるかと思います。
巨大な岩をよく削ったものです。
奴隷に彫らせたものだと思いますが・・・。
教会も岩から生えた・・・
いえいえ、岩の一部ですので、
なんとなくごつい印象です。
教会のファサードは沢山のコンソールが並べられたデザインで、
珍しいと思いました。
元々は、聖人が居たのかしら??
まさか、すべての聖人が盗まれたとか?
見事な聖母像は、豪華な刺しゅうのお召し物を着て、
静かに佇んでおりました。
ベルギーのマリア像は、珍しいデザインが多く、
その上、フランスよりもずっと製造数も少ないので貴重なのです。
肩より上のミディアムヘアをくるんと巻いた(天然?)
マリアさま。
ヘアスタイルもお顔の雰囲気も珍しいですね^^
先日もベルギー製のノワールのお顔のマリア像を2点求めて
パリのお店にアレンジしてみましたら、
フランス人にあっという間にさらわれていきました。
「渋くて美しいわ!」と。
2点をコントワールに並べて、
散々悩んでおられましたが、
結局選びきれずに、どちらもお買い上げ下さいました^^
私自身が教会のレアものはミッションスクールで常に拝見していたために
一瞬で判断できるので、
珍しい聖品にはびびっときます^^
このマリアさまも運び去りたいくらいに魅力的でした。
教会を出て、町を歩いておりましたら、
懐かしいビスケット店を発見~!
こちらローランパパが大好きなビスケットショップで、
ゲントで有名な老舗店ですが、
食べて美味しいといのではないのです。
あくまでも見て楽しむビスケットですね^^
食べてみたいですって??
歯が折れても知りませんわよ~☆
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
Chevalier Charmant Paris
(シュヴァリエ・シャルマン・パリ店)
Deco Belge(デコ・ベルジュ) web shop
http://decobelge.com/
info@decobelge.com
Marche Vernaison a Paris
No’77 Allee4
99 rue des Rosiers
93400 Saint-Ouen
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
最近のコメント